「それに逆に言えば私らは働いてる期間は長いけど生きてる期間は短いし。それなのに鴨島さんにため口だよ?気使わず仲良くしよーよ」

「嬉しい…。長沢さ、ことみさんにそう言われるなんて。私友達も少なくて…」





みるみる内に鴨島さんの大きな目が潤んでいく。


まさか泣いてしまうとは思ってなかったことみと私は。


とりあえず、そうだ、ハンカチを渡そう!


そう思った私は鴨島さんにハンカチを差し出した。





「泣かないで?」

「中谷さん…」

「私の事も中谷さんじゃなくて夏芽って言って?」





今まで社内にいる時はことみと行動してきたけど、今日からは鴨島さんも加わってことみ私鴨島さんの3人になる。


仕事でも私情でも鴨島さんと仲良くしたいと心から思う――…