それから気をつけるようにはなったけど、やっぱりさっきも思ったように年下だと気にせずにはいられなくて。


正直言うとアイドルの事務所に代金を送りたいくらいだ。


ふぅと息を吐きながら玉子焼きを箸で掴む。





「私はそう思ったかな。そう言う長沢さんは?」

「あー、長沢さんじゃなくてことみでいいよ」





すっかり意気投合した様子のことみと鴨島さん。


つい数十分前まではそんな感じは全くしなかったのに、鴨島さんがレッドソウルやアイドル好きだと知った途端こう。


もし、鴨島さんがボールペンを落とさなかったら今頃どうなってたのかな?





「でも、私の方が年上だけどこの会社では新入社員になるし…」

「この際それはどうでもいいってー。同僚としてではなく友達として仲良くしたいし」