その喫茶店はよく3人でランチしに行っていた場所。
給料を貰った次の日は必ずそこに行って、ちょっと高めのデザートを何種類も頼んだりして…
「ありがとう」
「行ってくれるの?」
「うん。ちゃんとことみと話してくるね」
そう言えば鴨島さんは嬉しそうな笑顔で大きく頷いた。
「だから明日は3人で食べよう。ことみと鴨島さんと私の3人で」
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お昼休みに入りカタカタ打ち込んでいるふりをしてことみをチラリ。
私が先に喫茶店に座っていたらことみは何も言わずに帰ってしまう可能性がある。
だからそうならない為にもことみが先にいてほしい。
そうすればことみを引き留められる。