クリスマスとなるとプレゼントも必要になってくる訳で。
一体どんな物をプレゼントとして選ぶのが最適なんだろう?
「念の為に言っておくとさっきのテレビだけど嘘ついただけだから」
ミネラルウォーターのペットボトルを持って帰ってきた壱は、今だラグの上で俯せになったままの私を起こし腕の中へとすっぽり閉じ込めた。
「寂しく過ごすとか言ったけどあれは俺の意思じゃない。クリスマスは夏芽ちゃんと過ごす」
「うん」
ああ言ったのは仕方ない事だって分かっている。
「決めないとね」
「えっ?」
「クリスマスの事。イブも何かしたいけどスケジュールからして遅く帰ってくる事になる。けどクリスマスは夏芽ちゃんよりも早く帰ってこれるから」