私の住むアパートよりも私が一人暮らしするまで住んでいた実家よりも、一段と大きなバスタブにうっとりする。


ぐーっと手足を伸ばしても全く窮屈には感じないのがイイ!





「夏芽ちゃん?」





突然呼ばれた声に振り向けばトントンと扉をノックする音も聞こえてきた。





「な、なに?」

「大丈夫。浴槽まで入らないから安心して」





壱がお風呂を沸かしてくれてからと言うもの、一緒に入るか入らないかで10分近くも話し合いをした。


勿論私が入りたくないと言い、壱が初夜なんだから入りたいと言って、結果私がこうしてのびのびと入っているという事は壱が折れたという事だ。





「それでどうしたの?」

「あ〜、その前にやっぱり開けてもいい?」