演奏が終わったあと、すぐに巻き起こる拍手。

私は嬉しくて涙がこぼれそうだった。

そして私達は感謝の気持ちを込めて、礼をした。





「大成功だね!」

「打ち上げ行こう!打ち上げ!」

皆が騒いでいるなか、私はぐったりと椅子にもたれ掛かっていた。

「お疲れ」

そう言ってソーダ水をくれた七海。

「サンキュ」

プシュゥ

七海から受け取って、即座にそれを開けた私はぐいっと飲み干した。

「みんな~おつかれぇ」

ハイテンションで大橋先生が現われる。

「打ち上げ、先生が奢ってあげる★」

「イェーイ」

とさわぐ蓮と真優と七海。

「私パス」

私は打ち上げを断った。

疲れたから。

一刻も早く寝なければ!!!

でないと、どうにもならない。

でも眠いから。

「じゃあ4人で行こう!」

ってことになったらしい。

私は、帰るね。

とだけ言って学校を出た。