そんなことはない?
どういう意味だよ。

俺はまだ知らない。
これがある一種の愛情表情だと。


親父の感情は腐っていると思っていた…。



いつもと同じ時刻に家から出て学校へと向かった。
昨日より快晴ではなかったが、晴れた天気だった。
春の陽気が体で感じられる。
けど春が終わったら梅雨の時期に入る。
そんな季節がくるなんて今の気候では嘘のようだ。


今日の音楽はモーツァルト。
その音楽を深くまで聴いていなかった。
親父の言葉が頭の中を占領しているから。


「今日は部活やられていきますか?」



「…多分ね」



富田の質問でさえまともに答えていられない。
どうしてだろう。
なんて言ったらいいか分からないからかな。


走り去っていく街並みが俺を孤独にする。



いつもと同じ場所に車を停めさせて、一人で無心の状態で歩いていく。


今日はいいことあるかな、なんて空を見ながら心の中で思ったりもした。

ほらまた、孤独さが増した。