夢を見た。

それはとてもとても懐かしく、とてもとても楽しい夢。


お父さんもいる。

お母さんもいる。

ふたりとも笑って私を見た。 


私は嬉しくなって、ふたりと手を繋ごうとした。


でも、繋げない。

どんどんどんどん遠ざかって行く。

私は走って走って追いかけるけど追いつけない。


そのうちお母さんは消えてしまって、お父さんだけが残った。

お父さんに追いついて、話しかけようとすると、お父さんが言った。


《お前のせいでお母さんは死んだ。》 

そう言って、お父さんは私から去っていった。


ごめんなさい…ごめんなさい…

私のせいで…

ごめんなさい!