チラっと背後を確認すると、それは間違いなく朝の痴漢男。 やっぱり気のせいなんかじゃない。 くっそー! サワサワ サワサワ 電車の揺れに合わせて、お尻のあたりに感じるソレは間違いなく手。 「…………」 ああああ、もうっ! 我慢の限界が来た、その時。 どこかで聞いた事のある声がした。 「おっさん、いい大人がそういう最低な事すんなよ」 ……え?