孤高の魚







そうして横田さんは

わたしに

家に来るように言ってくれました



素性の知らない

わたしの事を


まるで遠くから来た

娘みたいに


優しく


優しく


迎え入れてくれました




横田さんは

小さな家に独り暮らしで


遠くに息子さんが一人いるけれど

もう20年も

会っていないと言っていました