孤高の魚




やっぱり僕の中で、話はうまくまとまらなかった。

彼女はまるで、自分には全く関わりのない事の様に二人の話をする。
けれども話の節々には、間違いなく当時の彼女の感情が絡んでいるように感じられた。

彼女と、一咲さんの関係は……


……



「姉なの」



僕の疑問を察した様に、彼女は言った。


「一咲は、わたしの姉」


………


どこか吐き捨てるような、彼女の口調。