Lonely Lonely Lonely

「自分から別れを告げるべきなのは、誰よりもまず、あなたなんじゃないですか?


そうやって彼の身辺調査して、愛人に別れさせる。あなたがそんなことをするから、彼は浮気を繰り返すんじゃないのかなぁ。



そもそもお二人は愛し合っているんですか?」



クスッと鼻で笑われたのが、はっきりと分かった。


「結婚は、愛だけで成り立つものじゃないんですよ。お嬢さん。


もう貴女にお電話することはありません。私の忠告は、無視しないほうが良いですよ」



う……上から目線〜〜!!



「そ、そりゃあ私なんかまだ結婚も経験してないヒヨッコかもしれないけどヒヨッ……」



ツーツーツー。



嫁、人がしゃべってるっちゅーのに、途中で切りやがった!



だからと言って、かけ直すのは、納得いかないし。



怒りの矛先がわからなくて、ビービー泣きながら枕を壁に投げつけた。



「うっせーなぁ。また男にフラれたのか?」



げ。裕太の奴帰ってたのか。



めんどくさそうに顔を出してきた弟に、



「フラれてないっ!!」



と怒鳴った。



だって、私、フラなきゃいけないんだから!!



そんなことをいちいち弟に説明するなんて、嫌だっ!!



私は、泣きながら、布団の中に潜り込んだ。



「なんだよ。呼ばれたのかと思って来てやったのに」



あ、そりゃ悪かったね。