「明日、もう一度話そうね」
「ああ。今日は、もう寝ようか。直、眠れるか?」
「うん。もう大丈夫。ちゃんと話してくれてありがとう。やきもちやいてしまってごめんなさい」
先生は、私のおでこをコツンと叩いて、謝るなと言ってくれた。
同窓会に来る女性に対しては、嫉妬しないでおこうと思っていた。
それは、ちゃんとできたと思うんだ。
ただ、電話の向こうの先生の声と、女性の笑い声には、嫉妬した。
とても激しく嫉妬した。
そして、疑った。
先生のこと。
先生のこと、一番近くで見ているのに。
誰よりも知っているはずなのに。
先生はそういう人じゃない。
それなのに、女性に囲まれて嬉しいのかなって思っちゃった自分が恥ずかしい。
私、何年先生の隣にいるんだろう。
バカだ・・・・・・
何度失敗しても、また繰り返してしまう。
自分で自分がイヤになる。