こんなに嬉しそうに話してくれているのに、私の頭の中はキャバクラのことでいっぱいだ。 先生の懐かしい思い出話を、笑顔で聞いてあげられない。 「そうなんだ」 私はうつむき気味にそう言った。 「直?どした?」 ユニフォームが床に落ちた。 「ごめん。先生、ごめん」 一気に涙が溢れてくる。 自分への苛立ち。 嫉妬しちゃう自分が嫌い。 勝手に変な想像しちゃう自分も嫌い。