陸上部のみんなに会えたのは、直のおかげ。





直が大竹にアドレスを教えてくれたから。




だから、俺も参加できたんだ。








俺の青春の詰まったユニフォームが戻ってきた。






俺が忘れていた何かがよみがえってきた。






直の知らない昔の俺のこと、もっと直に知って欲しい。





もっと話したい。




ユニフォームを直に見せたら、喜んでくれるかな?






“先生~!着てみて~”って言ってくれる?





俺、そんなこと言われたら・・・・・・着ちゃうぞぉ~!











健二との間にあった小さな溝も埋まった。





直は知らない。



健二のこと。



このことも聞いて欲しい。





俺の大学時代のこと、いろいろ話せるいいきっかけになったな。





俺は、直の笑顔を頭に思い浮かべながら、電車に乗った。







―先生目線END-