白いジャージ9 ~最終章~







真っ黒の革張りのソファの真ん中に座った。





俺は健二とじっくり話がしたいと思ったのに、俺と健二の間には女性が座った。







「こっちに移動してもらえる?」



とその女性に言うが、健二に阻止される。





「この子、ここの№1だから」



なんて嬉しそうな顔をする健二。






離婚かぁ・・・・・・


健二もいろいろあったんだろうな。






健二を見ていると、たっくんを思い出した。





中田と別れたたっくんがキャバクラに通って、毎晩酒浸りになっていた。





弱った時に、人は誰かに頼りたくなる。




奥さんの代わりにはならないが、やっぱり女性のぬくもりを求めちゃうのかな。