真っ黒の革張りのソファの真ん中に座った。
俺は健二とじっくり話がしたいと思ったのに、俺と健二の間には女性が座った。
「こっちに移動してもらえる?」
とその女性に言うが、健二に阻止される。
「この子、ここの№1だから」
なんて嬉しそうな顔をする健二。
離婚かぁ・・・・・・
健二もいろいろあったんだろうな。
健二を見ていると、たっくんを思い出した。
中田と別れたたっくんがキャバクラに通って、毎晩酒浸りになっていた。
弱った時に、人は誰かに頼りたくなる。
奥さんの代わりにはならないが、やっぱり女性のぬくもりを求めちゃうのかな。

