丘から見える校庭。 そこには誰もいなかった。 目を閉じてみる。 白いジャージを着た新垣先生。 “お~い、静かにしろ” 先生の低い声。 出席簿を持つ手。 出席を取る時の仕草。 “矢沢、声小さい”ってよく怒られたっけ。 背が高い先生。 体育座りをしている私の横を歩く先生を見上げる。 青空とひとつになる先生の顔。 心の中で“好き”といつも呟いていた。 “どした?” “大丈夫か?” “何かあったか?” 心配してくれる先生が大好きだった。