薄暗い空を眺めながら、みんなで歩いた。 みんなで10人。 豪太もいた。 送別会では豪太とゆっくり話せないだろうと思っていたけど、それは豪太もわかっていたんだよね。 だから、朝に待っていてくれた。 本音で話すことができて、良かった。 少し前を歩く豪太の背中を見つめながら、このときめきを永遠に封印しようと誓った。 私には先生がいる。 先生しかいない。 他の誰かにときめく必要もない。 先生に、たくさんたくさんときめくんだもん。 これからもずっと。