白いジャージ9 ~最終章~






薄暗い空を眺めながら、みんなで歩いた。




みんなで10人。



豪太もいた。





送別会では豪太とゆっくり話せないだろうと思っていたけど、それは豪太もわかっていたんだよね。






だから、朝に待っていてくれた。




本音で話すことができて、良かった。





少し前を歩く豪太の背中を見つめながら、このときめきを永遠に封印しようと誓った。






私には先生がいる。





先生しかいない。




他の誰かにときめく必要もない。




先生に、たくさんたくさんときめくんだもん。




これからもずっと。