信号が青になる。 私達はようやく歩き出す。 「な~んて。嘘だよ。赤ちゃん頑張って産むんだぞ。出産祝いにみんなで集まろうぜ」 そう言って、豪太は私と違うエレベーターに乗り込んだ。 こうしてちゃんと話すのももう最後かな。 でも、夜の送別会で会える。 それが嬉しかった。 100%の友情ではないかもしれない。 ほんの少し、愛情も混ざっているかもしれない。 でも、とても大事な友達なんだ。