「あれ?矢沢、どしたぁ?」




いきなり声をかけられる。





「ああああ、新垣先生。これ、持ってきました」




私は慌てて紙を渡す。




「あ~、わざわざここまで来てくれたのか?すまんな」




と先生はフェンスの間から手を出してくれた。



そして、私の欠席の用紙を受け取ってくれた。






「体調はどうだ?明日は入れそうか?」




優しい。


まぶしい。


かっこいい。


好き。






「はい。明日は入ります」



「そうか。じゃあ、また明日な!!」






そう言って。




頭を振って、私に水をかけてくれたんだぁ。