―高校1年の私― ◆◆◆ ミーンミンと鳴き続けるセミの声を聞きながら、歩く。 向かう先は、プール。 私、矢沢直。 高校1年生。 “欠席の用紙、あとでちゃんと持って来い” そう言ったのは、保健体育の先生。 新垣和人。 私の大好きな人。 体調が悪くてプールを見学した私に、“顔色悪いぞ、大丈夫かぁ?”と声をかけてくれた。 そんな先生が大好きで大好きで。 職員室にも体育教官室にもいなくて。 廊下の窓からやっと見つけた。 水泳の補習をしていた先生。 私はドキドキしながら先生の元へ向かう。