「体育祭、応援してるから」





「おう。直がいると思うと頑張れるよ。なかなか会えないけど、楽しんでくれよ」





「うん!!ずっと先生を探してるから楽しいよ」








白いジャージに着替えた先生は、キョロキョロと周りを見てから、そっと私を抱きしめた。






「じゃ、行ってきます」




着ぐるみを抱えた先生が、走って行った。






ここが先生の職場。



先生の輝く場所。








私はその場で、深呼吸をした。





先生をこっそり覗いて喜んでいた高校1年の私がそこにいるような気がした。