懐かしい坂道をゆっくりと歩く。





何度も何度もこの道を歩いて、先生を想っていたね。




彼女になって、妻になって、こうしてまたこの道を歩くと、気持ちが違う。





この場所を忘れないように生きていこう。



そう思う。




ここが原点。




私と先生の始まりの場所だもんね。








秋の涼しい風に吹かれながら、空を見上げていると、大好きな声が聞こえた。






「あっちでスーパーボールすくいやるから来てね~」




と優しく子供達に声をかけるパンダちゃん発見!!







「あのぉ~」


と近づいてみると



「うわ!誰かと思った。直、すっげー暑いんだけど」



かわいいパンダちゃんが、私の腕を掴む。





「だめだよ。今はパンダなんだから」



と私が言うと、先生パンダは、素直に



「は~い」と返事をした。