「しかしなぁ」



と先生はため息をつく。







「頑張ってるのが一部の生徒だけなんだよ。文化祭の時もそうだったけど、他の生徒が冷めてるっていうか。それが残念なんだ」






「そうなんだ。私達の時代もそうだった?」






先生は懐かしそうに、私を見た。







「あの頃よりも今は差が激しいな。冷めてる子は、本当に興味がないんだよ。生徒会の子や戸村達が必死で盛り上げようとしてるのに」





「どうしてだろうね。何かいい案が浮かべばいいけど、力になれなくてごめんね」







先生は、私の頭に手を乗せて、少し眉を下げて笑った。






「その顔好き~」




「だろぉ?」






先生はもう一度その顔をして、私の頬に頬をくっつけた。







体育祭、大成功しますように。