お義母さんの入っている奥のお風呂へと向かう。




少しぬるめの大きなお風呂だった。


窓の外を見つめる。



ライトアップされた木々がとても綺麗だった。





「一緒にいいですか?」


と声をかけて、お義母さんの隣にちょこんと座る。





「一緒にお風呂なんてなんだか本当の娘のようね」




お義母さんは窓の外を見つめたまま、そう言ってくれた。





「お義母さん、体調の方はどうですか?」




「ええ。大丈夫よ。この歳になるとねぇ。もうあちこちにいろいろ出てくるのよ」




大きく息を吐いた後に、今度は大きく息を吸うお義母さん。



そして、にっこりと微笑んで私の方を見た。






「いろいろごめんね。直ちゃんを悩ませちゃったわね。悪い母親だわ」





とても穏やかな表情だった。



私は何も返事ができないまま、お義母さんの顔を見ていた。