Black Cat






「や、ただ、道…教えて欲しくて…」


「どこへの」


「…高校に、」


「どこの」




…こここわいよぉぉぉお!!

180程ある身長のこの人を167の私はどうしても見上げれなくて、俯きながらボソボソと話す



失礼ながらも目を見て話すことが今はできない、怖いんだもん


「どこだって聞いてんの、」


そんなあたしを察したのか、赤髪君は語尾を先程とは緩めて話しかけてくれた



それにあたしも少しほぐれて、
赤髪君の顔を見上げる…と…