薄暗くどこまでも闇

僕はいつも陽の光の当たらぬ場所で生きている


ドブ臭い地下水の傍ら


群れをなして生きている


何故か人間からは忌み嫌われ


見つかっただけで


殺されかける


何もしていないのに…
何も…していないのに…


少し前にも子供が殺された


何故?


何故?


たくさんの食べ物もある


たくさんの仲間もいる


地下水路を辿ればどこへだっていける


僕達は自由に生きてゆける



限りなく自由なのに


猫のように綺麗な髪があったなら


猫のように愛くるしい声で泣けたなら


猫のように執着心をなくせたなら





もっともっと自由に
陽の光の下…



生きる事ができたのだろうか


人間に嫌われず


臭い臭いドブに埋もれず



生きて


ゆけたんだろうか