主が連れ帰ったという魔女の娘。
森のあばら家に住んでいたという。
そんな貧相な小娘が、地主様と同じ食事の席に着くと聞いて腹が立った。
魔女の娘に食べさせるために、俺は料理人になった訳ではないのだ。
痩せこけたあの娘に何とか食事を摂らせようと、女達は必死の様子だった。
今日は私の作ったものは召し上がっただの、お礼を述べてから謝られただのとひっきりなしに意見交換をしている。
なぜ、料理人の俺のは受け付けず、女どものならいいのか。
(きっと魔女だからあんまり高級な食事は口に合わないんだろうさ!)
確かに女達の素朴だが愛情こもった家庭料理の方が、魔女の娘にはなじみが良かろう。
俺の作ったものにケチを付ける魔女など、目障りだと思った。
