大地主と大魔女の娘



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 娘が髪を売ったという路地裏の店に赴き……用を済ませた。


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 菓子屋の一家に見送られてから、おおよそ一刻が過ぎていた。


 そろそろ足元に伸びる影も、長まる時刻を迎えている。


「……。」

「……。」


 すでに会話は無い。

 俺から話しかけると自然、カルヴィナを詰問しているという有様。

 これ以上泣かせないためにも、口を閉じる事を選んだのだ。

 カルヴィナの方とて俺に話す事などないだろう。

 いや。言いたいことはあったとしても、俺を刺激しない方を優先するだろう。

 何もかもが、もどかしく面倒になって、街中でカルヴィナを抱き上げた。


「……。」

「……。」

 その間も無言。

 幸いカルヴィナはもう口答えも暴れもしなかった。

 心身ともにくたびれ切っているのだろう。

 ショール越しに伝わる体温が心なしか高くなった気がする。


 そのまま足早に馬を預けた所まで戻った。