【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






 着いた銭湯は、銭湯とは言い難かった。




 どちらかといえば、ホテルとかにありそうな大浴場だ。




 私は、亜衣さんに連れられて、女風呂に入った。



 脱衣所で服を脱いでいると。



「花蓮ちゃ〰〰ん!!足滑らせないように気をつけろよッ!」




 龍太さんの声が聞こえた。



 よく見ると、脱衣所の境の壁は天井とくっついていない。


 道理でちゃんと聞こえるわけだよ。




「それは誰でも気を付けるってば」