【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱







 車を降りると、





 冥王、紅王と合流した。






「様子はどうだ」






 玲央が首を振った。






「下っ端どもはウジャウジャしてんですけど。



 肝心の組長やら若頭がどこにもいないんすよ」






 隠れたか。





 俺は、ため息をついた。