そのとき、向こうで戦っていた山王の一人が倒れた。 横転したまま、動かない。 …死んだのか? だが、この戦いの中で、 人の死を悲しむ時間は存在しなかった。 「ほらほらぁ、 よそ見してると――――」 咄嗟に前転。