私は、倉庫の一室に入った。




 その部屋には




 救急箱が置かれている。





 それを片手に部屋を出ると、





「あ、持ってきた?」





 亜衣さんが笑顔で。





「けが人が出ないことを祈りたいけど



 これを持って、手当をしに行くわよ」





 私は頷いた。