「奏太、あの子が花蓮ちゃん?むっちゃくちゃ可愛いじゃん。俺、狙っちゃおうかな」 俺の前に立っている、龍太がボソッと。 「何言ってるんだよ。あの子が可哀想じゃないか」 龍太を止めるのは、瑛太。 「二人で何揉めてんだよ。とりあえず、龍太。花蓮に手ェ出すなよ」 俺は、父さんを見、それからUターン。階段を上って花蓮のところへ駆け寄った。 「花蓮、花蓮?」 パチ…。 花蓮が目を開けた。 「きゃ〰〰〰〰っ、でたぁ!!って、奏太さん、一人に戻ったんですね」