【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱








「あれ、親父は?」





 奏太さんが、ポツリと言った瞬間





 その場の空気が





 凍りついた。





 潤さんや玲央さんが




 俯く。





「何があった?」





 奏太さんの問いに





 亜衣さんが泣きじゃくった。