翌朝。




「花蓮ちゃん。あなた、服とか持ってこなかったわよね?このお金で、服を買っていらっしゃい」





 亜衣さんが、食堂で私の手にお札の束を握らせてきた。



 そっと、見てみると。




 福沢諭吉さんが、五十人は軽く超してます!!





「こ、こんな大金…受け取れませんっ」




「遠慮しないで。これは、少ないけど私の気持ち。だから、ちゃんと受け取って?」




「お金、ちゃんと返しますから」