奏太さんが、私のことを見上げる。 目つきが、狼みたいですっ!! 「あのさー、花蓮?別にツラいなら言わなくていい、って言ったんだけどよ…隠し事はしないで素のままで接するのが竜王流だから。何があったのか、洗いざらい吐いてもらいたい」 あ、洗いざらい…て、拷問か取り調べみたいで、怖いんですがっ…!? ていうか、暴走族みたい…(注・みたい、じゃなくて本物です)。 …ってまって!? 全てってことは…私が狼の子だってことも話すの!?