数日ぶりのジョンは、何故かテンションが低く元気がない。
ジョンって朝が弱いから、機嫌が悪い、とか―――?
機嫌が悪いと言っても悪すぎるような……
いくら朝が弱いからって言っても、こんなにムスッとしてられると、話しかけにくいしどうしたらいいか分からない。
いつもの調子で「麻菜ちゃーん」って寄ってくるほうが、よっぽどマシかもしれない。
こんなジョンは気味が悪いというか……
「ジョン、それで話って何?」
ジョンと肩を並べ、彼の顔色を伺いながら問いかけてみた。
「あ、あぁ。話っていうのは、麻菜が倒れた日のことなんだけど」
「わたしが倒れた日のこと?」
「そう。その日の帰りって仲森さんに送ってもらったんだって?」
「まぁ、そうだけど……。それがどうしたの?」
やっぱりジョンの様子がおかしい。
いつもみたいな猪突猛進の話し方ではなく、探るような尋ね方。
ジョンらしくなくて、返答に少し戸惑ってしまう。



