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「……んんっ……」
目を覚ますと、何故かベッドの上だった。
ここは一体何処だろうと思って、辺りをキョロキョロと見渡してみる。
頭を動かすたびにズキズキと痛みが走って、すぐに顔をしかめて動きを止めてしまう。
「あら?加藤さん、目が覚めたのね。よかったわ」
白衣を着た女性がいきなり登場して、再び頭が混乱してきた。
「あの……ここは?」
「医務室よ。あなた、倒れてここまで運ばれてきたの」
「そう、だったんですか……」
わたし、あの時あのまま倒れて気を失っちゃったんだ……
早く仕事に戻らないとと思って、慌てて起き上がるとまたひどい目眩に襲われる。
「あっ……」
「まだ駄目よ、寝てなくちゃ。9度近く熱があるんだから」
「でも仕事が……」
「そんな体で働けるわけないでしょう。しばらくは仕事禁止。これ、あなたの上司からの伝言ね」



