「うん、もうばっちりね。それに他の人たちも聞いてたみたいよ」
そう言われて周りを見ると、幸さんと溝口先輩はクスクスと笑っていた。
まあ、流川さんだけはつまらなそうな表情をしていたけれど。
「麻菜はともかく、お前たちはどうも俺を見送りに来てくれたとは思えないんだけど」
秀ちゃんを空港までわざわざ駆けつけてくれた皆。
特に流川さんを睨んでいた。
「まあ、送りに来てやったのはそうなんだけど。メインは、お前たちをからかいに、かな」
と、溝口先輩。
「私も、クマ男くんと同じく」
と、幸さん。
幸さん、今もクマ男くんって呼んでるんだ。



