でも、嬉しいな。
秀ちゃんがそう言ってくれていたなんて。
「そんなに嬉しそうな顔して。これからは離れちゃうけど、まあ、仲森になら麻菜を譲ってもいいかな」
少し寂しそうな表情を浮かべたジョンだったけれど。
すぐに笑顔に戻り、ヒラヒラと手を振って行ってしまった。
「あらあら。ジョンって麻菜ちゃんのこと諦めたのかしらね?」
わたしとジョンのやり取りを一部始終聞いていたらしい幸さんが突然後ろから声をかけてきた。
昨日、秀ちゃんと幸さんの本当のことを知って。
幸さんに会うことが億劫ではなくなっていた。
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