秀ちゃんと幸さんの誤解が解けた次の日。

今日がいよいよ例の日だった。


わたしがアメリカに戻るか、ここに残るかを決める日。



でも、もうわたしの答えは決まっていた。



秀ちゃんと想いが完全に通じ合っていると感じることが出来た昨日。

もう迷うことはなかった。




「ジョン、ちょっといい?」

「何だい、麻菜。デートのお誘いかい?」


昼休みに、例の件で話をしようとジョンに声をかけると。

いつも通り、バカみたいな返事をしてくる。