「秀ちゃん……」


わたし、本当に前に進めるだろうか。

7年前のことを、忘れるわけではないけど。




「秀ちゃん、これからも一緒にいていいの?」

「うん、頼むから一緒にいて」



秀ちゃんと幸さんには何もなかった。

秀ちゃんはわたしを恨んでない。


それを確認することが出来た。


アメリカに戻らなければならないという理由もこれで消えた。






「麻菜、好きだよ。これからもずっと」

「わたしだって、同じだよ」



大好き、秀ちゃん。



それからわたしたちは、もう一生離れないという誓いを立てて。

そっとキスをした。