騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~




「秀ちゃんは幸さんと付き合ってるんでしょ?」

「は?そんなことあるわけねーじゃん。俺は麻菜と付き合ってるだろ」

「うそ!だって見たもん!昨日、秀ちゃんと幸さんがここでキスしてるところ!」


はっきりこの目で見た。

熱いキスを交わす二人を。


幸さんのあんなに色っぽい表情は初めて見たんだ。




「………そういうことか。ていうか、あいつら人ん家で何やってんだよ」


すると、秀ちゃんは何故か一人で納得している様子だった。



「麻菜、あれは俺じゃないよ。田畑とキスしてたのは、溝口だ」

「え?溝口先輩……?」