目が覚めると、見覚えのある部屋。
カーテンの隙間から漏れる光で、もう朝だということが分かった。
ここは秀ちゃんの部屋だ。
そして、隣には彼が寝息を立てながら眠っている。
昨日、春菜と飲んで……途中からの記憶がない。
わたしが今ここにいるっていうことは、春菜が秀ちゃんに連絡してわたしを連れに来たっていうことだ。
早くここを出よう。
今は秀ちゃんとどんな顔して会えばいいのか分からないし。
それにこの寝室は、昨日秀ちゃんと幸さんがキスをしていた場所だ。
そんなところにいつまでもいたくない。
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