「全く、しょうがない子……」 春菜は勝手に携帯を取り出し、親友をこんなに泣かした張本人に電話をかけた。 「もしもし、先輩。宮城です」 「え?宮城?これ、麻菜の携帯じゃ……もしかして一緒にいるの?」 「はい。麻菜、お酒3杯も飲んで、ぐっすり眠っちゃったんで迎えに来てもらえますか?」