春菜はわたしがお酒が弱いことを知っている。

飲み過ぎた後、春菜に迷惑をかけるだけだから、わたしも1杯くらいで抑えないといけないのは分かってるんだ。


でも、今日は酔い潰れるまで、飲みたい。



「それで、麻菜。一体何があったっていうのよ」

「春菜、わたし……やっぱりアメリカに戻ろうかな」

「え?アメリカ?確か、ここに残るかアメリカに行くか迷ってるって言ってたよね?」

「うん、それで明後日にその返事をしないといけないの。それで、アメリカに行くって返事をしようかなって」

「……意外。麻菜は絶対ここに残ると思ってた」