秀ちゃんの家の明かりを見た時、冷静でいられたことがとても意外だった。
本当は覚悟が出来ていなかったのかもしれない。
彼が望むのなら、騙されたフリをしていようと思ったけれど。
もうこれ以上傷つきなかったのかもしれない。
これで秀ちゃんから別れを告げられたら、わたしはどうなってしまうんだろう。
きっともっともっと傷ついて、生きてはいけないかもしれない。
だから、わたしは。
このまま彼から別れを告げられるくらいなら。
わたしから彼に別れを告げよう。
これ以上傷つかないために、苦しまないために。
わたしが選んだ道がこれだった。



