「……それにしても秀ちゃん遅いな」


もう約束の時間を30分過ぎている。


もうお昼だから、まだ寝てるってことはないと思うけれど。

万が一ということも考えて、秀ちゃんの携帯と自宅に何度も電話をかけた。


でも、彼が一度も出ることはなかった。




それからさらに30分。

約束の時間から1時間以上が経過した。



いくらなんでも遅すぎると思った時、今度はわたしの携帯が鳴った。


画面を見ると、秀ちゃんの名前が映し出されていて。

慌てて、耳にそれを当てた。