騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~




「あれは麻菜ちゃんのせいじゃないのに」

「でも、おばさんたちにまであんな辛い思いをさせてしまって」

「麻菜ちゃん、これだけは約束してちょうだい」


おばさんは優しくこう続けた。



「もうこれ以上自分を責めてはいけないわ。あの頃の責任を麻菜ちゃんが追うことなんてないのよ」

「おばさん……」

「約束よ、麻菜ちゃん。もう自分を責めないって」


おばさんの腕の中でそっと頷いた。


もう自分を責めない。

おばさんの言葉が心を縛っていた鎖を一つ解いた気がした。